ベネクレクスタ+イブルチニブ
による治療の進め方
ベネクレクスタの併用薬
ベネクレクスタはイブルチニブという
別のお薬と組み合わせて使います。
イブルチニブはCLL細胞を含むB細胞の増殖などに関与する酵素(タンパク質)「ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)」を阻害することでB細胞の増殖を抑えます1)。


1)鈴宮 淳司:日内会誌, 109: 2183-2190(2020)
2)伊藤量基. 血液内科, 86, 2: 182-189(2023)
3)Roberts AW et al. Clin Cancer Res. 23:4527-4533(2017)
ベネクレクスタ+イブルチニブによる治療の進め方
ベネクレクスタとイブルチニブはどちらも経口薬のため、通院での治療が中心となります。

ベネクレクスタとイブルチニブはどちらも経口薬のため、通院での治療が中心となりますが、患者さんの病状によっては入院治療が選択されることもあります。
ベネクレクスタの服用量について
- 治療開始から5週間かけて、段階的に服用量を増やします※。
- 5週目以降は、同じ量の服用を続けます。

※腫瘍崩壊症候群と呼ばれる副作用の発現を抑えるために設定されています。
(→腫瘍崩壊症候群についてはこちらをご参照ください)
- 他の病気のためのお薬の副作用や、ベネクレクスタの副作用などによる休薬により、減量やスケジュールが変更される場合があります。
併用薬のイブルチニブについては、医師の指示に従ってください。
服用スケジュールについて
- ベネクレクスタとイブルチニブの治療は、28日間を一区切りとします。これを1サイクルといいます。
- 最初にイブルチニブの服用を3サイクル行います。420mg(3カプセル)を1日1回服用します。
- 4サイクル目からベネクレクスタの併用を開始します。ベネクレクスタの服用量は5週間かけて、段階的に増量します。
- 治療にあたっては、医師の指示に従ってください。

- ベネクレクスタは段階的に服用量を増やす期間終了後、病態の悪化などが認められるまで最大1年間服用を続けます(4サイクルから15サイクルまで)。
- イブルチニブの服用は、ベネクレクスタと一緒に終了します。


