ベネクレクスタ+オビヌツズマブ
による治療の進め方
ベネクレクスタの併用薬
ベネクレクスタはオビヌツズマブという
別のお薬と組み合わせて使います。
オビヌツズマブはCLL細胞に発現するCD20という抗原(タンパク質)に結合して、CLL細胞を直接攻撃したり、周囲の免疫細胞を活性化したりすることでCLL細胞の増殖を抑えます1,2)。


1)冨田章裕: 現代医学, 68, 1: 87-91 (2021)
2)Said R, et al: Expert Opin Biol Ther. 17, 11: 1463-1470 (2017)
3)Thijssen R, et al: Haematologica, 100, 8: e302-e306 (2015)
ベネクレクスタ+オビヌツズマブによる治療の進め方
ベネクレクスタとオビヌツズマブは経口薬と注射薬の
組み合わせのため、定期的な通院が必要です。

ベネクレクスタとオビヌツズマブは経口薬と注射薬の組み合わせのため、定期的に通院いただいて治療を実施します。患者さんの病状によっては入院治療が選択されることもあります。
ベネクレクスタの服用量について
- 治療開始から5週間かけて、段階的に服用量を増やします※。
- 5週目以降は、同じ量の服用を続けます。

※腫瘍崩壊症候群と呼ばれる副作用の発現を抑えるために設定されています。
(→腫瘍崩壊症候群についてはこちらをご参照ください)
- 他の病気のためのお薬の副作用や、ベネクレクスタの副作用などによる休薬により、減量やスケジュールが変更される場合があります。
併用薬のオビヌツズマブについては、医師の指示に従ってください。
投与スケジュールについて
- ベネクレクスタとオビヌツズマブの治療は、28日間を一区切りとします。これを1サイクルといいます。
- オビヌツズマブの投与から開始します。1サイクル目は1日目、2日目、8日目、15日目に投与します。
また、2サイクル目からは4週間ごとに1回投与します。 - 1サイクル目の4週目からベネクレクスタの併用を開始します。
- 治療にあたっては、医師の指示に従ってください。

- ベネクレクスタは段階的に服用量を増やす期間終了後、病態の悪化などが認められるまで最大1年間服用を続けます(12サイクルまで)。
- オビヌツズマブの投与は、6サイクルまで行います。


